ホームページを作成する際に悩むのがページの増やし方です。

  • どうやって書き進めばよいのか?
  • SEO的には細かなページをいくつも作ってもダメなのはわかるが1つのテーマでの文章が続かない
  • ダラダラと書いているが、読んでもらえそうにない

などお悩みではないでしょうか?

今回はホームページを充実させるためのページの書き方について、WEBライティング術と称し全てお伝えしていきます。

覚書きでもなく、小説でもなく、日記や単なる商品説明でもない、SEO対策を意識したWEB、ホームページ用の文章の書き方があります

WEBライティング術を実践することで、SEO対策になり、ユーザーにも見やすく読みやすい、検索エンジンにも内容を理解してもらいやすい文章作りができるようになります。

WEBライティングと普通の文章の違い

WEBライティングでは読み手(ユーザー)はパソコン、タブレット、スマホなどを利用し、googleやyahooなどの検索エンジンで調べたいキーワードを入れて検索して出てきた結果を読む場合がほとんどです。

通常の単行本や雑誌のコラム、手紙、などとは読み手、媒体などが違います。

それぞれどういった違いがあり、何に気を付けないといけないのかを見ていきます。

読み手が違う

読み手については、通常の紙媒体の読み手なら、本屋でいろいろな本を立ち読みしながら物色します。

単行本を買えば、本を読むための時間を取ってゆっくりと本の内容にひたることでしょう。

雑誌のコラムを読む人も時間があるときに雑誌をパラパラとめくり、気に入ったコラム記事を探しゆっくりと読み進めると思います。

単行本やコラム記事には起承転結があり、興味を引くようにかかれています。

手紙などはまた別物ですが、送りての事を思いながら行間を読むようにゆっくりと読むでしょう。

 

しかし、ホームページを検索し探し当てた読み手は違います。

休憩中のちょっとした隙間時間にスマホで調ものをしたりします。

時間がなく調べたことの結果を急ぎます。

仕事中の調べ物でも多くの検索結果の中から答えを導き出してくれそうなホームページを2,3開けるだけでおおよそ必要な情報が得られます。

またすぐに結果が導き出せることを期待しています。

ネットでの読み手は時間に急かされ、結果(必要な情報)をすぐに求めます

起承転結より、先に結を求めます

媒体が違う

紙媒体はほとんどが最初から通して読むようにできています。

目次があり、それぞれのストーリー(流れ)があり、読み進めていくようにできています。

しかし、ホームページではフロント(トップ)ページから順に読み進める人はまずいません

キーワード検索すれば、必要な各ページに直接出会え、そのページだけを読むことになります

興味があったり、読み進める必要がある場合のみバナーやリンクが張られた違うページにも読みに行くという感じです。

また、インターネットの利用はもはやパソコンよりスマホの方が利用が多くなっています。

スマホの縦長で小さな画面の中で読み進めてもらうためには長々として文章は読みにくく好まれません。

端的に短い文章で、行間を空けたり、画像やグラフなどを入れたりして見やすくする工夫が必要なります

たとえ同じページ内でも思った見出しのところへすぐに飛べるよう目次を作ったり、ページ内リンクを貼ったりすることも必要になってきます。

 

ここからは具体的にどんな工夫が必要なのか実際のページ作成の順序に従い見ていきます。

ページタイトルに基づく企画

ホームページ内の各ページを書く際にはまず企画から入ります。

いきなり思いつくことを書いてもうまくまとまりません。

誰に、何を、どんな風に伝えるのかを考えて行きます。

読み手となるペルソナを考える

ペルソナとはマーケティングにおける架空のユーザー像・人物モデルという意味です。

あらゆる人に読んでもらいたいというのでは、結局誰にも伝わらないものになってしまいます。

「こんな人にこそ読んでもらいたい、見てもらいたい!」という”こんな人”をまずは洗い出します

年齢や性別、趣味やライフスタイル、居住地や職業、年収などあらゆる点で考えて行きます。

ペルソナを設定すると、「この人ならこれを知りたいのでは?」「こうして欲しいと思っているのでは?」などとアイデアが浮かんでくることで、書きやすくもなりますし、方向性が見え、需要と供給がはっきりとしてきます。

ペルソナは架空の人物ですが、できるだけ身近にいそうな人を想定した方がわかりやすいです。

テーマについて調べる

ペルソナができれば、次は書きたいテーマについて調べます。

自分が書きたいものと、ペルソナが調べるであろうキーワードや求めるであろう答えなどになります。

競合となるホームページのチェック

競合となるようなホームページのチェックもします。

内容だけでなく、文章構成から競合ホームページチェックツールなどで、どれだけSEO対策がなされているかなども調べます。

競合ホームページチェックツールでは「SEOチェキ」が便利です。

https://seocheki.net/

キーワードの見つけ方

書きたいテーマについて検索するとそれらしいホームページも見つかります。

そのホームページの中から重要な言葉(キーワード)を拾っていきます。

キーワードは一つではありません。

例えば「旅行」ならどんな旅行なのか?

「旅行 日帰り」「旅行 1泊」「京都 旅行」「温泉 旅行」「旅行 費用」「旅行 飛行機」などなど多くのキーワードを探すことから始めます。

拾っていったキーワードをもとに、連想類語辞典や共起語分析ツールなどを利用し、キーワードに広がりを持たせます。

集めたキーワードを今度はキーワード検索数チェックツールでどれだけ検索されているか(どれだけ興味を持たれているか)を調べます。

最終的に、テーマに沿ったキーワードの中で、ある程度検索されているものを選んでいきます。

キーワードを調べるのに適した各種ツールは「

のSEO対策に便利なツールに記載しています。

調べる際の注意点

いろいろなホームページを見て回っていると、「ここをそのままコピペして・・・」などと思いますが、これはダメです。

  • 他サイトのコンテンツをコピーすること
  • 他サイトのコンテンツをリライトすること
  • 権利侵害すること

は道義的にもSEO的にもやってはいけません

あくまで参考にさせてもらい、そしゃくし、自分の言葉、考えとしてまとめる必要があります。

テーマに合わせた伝え方を考える

伝え方、手法ですが、WEBライティングでは「SDS法」や「PREP法」、など色々とあります。

要は論理的に説明していくのか、具体例を入れエモーショナル(感情訴えかける)かの違いです。

結果を最初に伝え、それについて説明する、又は事例を示す、最後にまとめで成果を伝える。

という流れになります。

テーマによって、論理的に説明する方が効果的なのか、身近な具体例で感情に訴えるのが良いのかを考えていきます。

SDS法

S:Summary(結論)
D:Details(詳細の説明)
S:Summary(結論を繰り返す

PREP法

P:Point(結論)…最初に結論を明確にしておきます。
R:Reason(理由)…理由をわかりやすく書いていきます。
E:Example(事例、具体例)…よりわかりやすくするため、事例を挙げる。
P:Point(結論を繰り返す)…最後に理由や事例をふまえたうえでまとめに入ります。

WEBライティングでの構成方法

キーワードや伝え方が決まってきたら、次に構成を考えます。

「何千文字も書けない」という方はここをしっかり押さえておいてください。

タイトル、見出しを考えてから書く

誰でもいきなり「○○について書け」といわれても書けませんよね。

”○○について”がタイトルなら”○○って何?””〇〇から見えるもの””○○を利用してみて”などいくつものサブタイトル(見出し)を先に作ってしまいます

必要なら、見出しに対し、またその中で小見出しを作ります

そしてそれ他の見出しについて書き始めます。

のようになります。

上記の例ですと、小見出しが全部で12できました。

小見出しひとつにつき、500字書くとして、1一つのタイトルで6,000字書けることになります。

1つのことに500字なら書けそうですよね。

実際にかけてしまいます。

タイトルは、30字前後にまとめる

タイトルはできるだけキーワードを数個含め、30字ほどにまとめるようにします。

短くまとめることで、伝えやすくなるのと、SEOの対策にもなります。

通常パソコンでキーワード検索した際には、検索結果のタイトルは全角で32文字になります。

また、スマホでキーワード検索した際には、検索結果のタイトルは全角で20文字程度になります。

検索結果に表示されるようにするためにはできるだけキーワードを最初(左側)に含めて全体を30文字程度に収めるのが良いということになります。

サブタイトル(見出し)で結論を伝える

サブタイトルもあまり長くならないように考えて行きます。

その中でもわかりやすく結論を伝えることを念頭に書きます。

サブタイトルもSEO対策になりますので、キーワードを含めるようにします。

リード文を考える

実際にはこれにリード文などが入りますからもう少し多くなります。

リード文とは記事の導入文のことです。

ページの導入部だけでなく、各見出しの導入部にも入れていきます。

リード文の役割はこの後に何が書いてあるのかをまず知ってもらうためです。

内容としては大きく4パターンあります。

記事の全体像を伝える

「ここからは〇〇について書いています」というように全体の説明をざっくりとすることにより、読み手はその後にある内容がわかりやすくなります。

解決策を提示する

いきなり解決策を示し、その後にその解決策がどういう理由で有効なのかについて書いていきます。

まず結果を書くことで読み手にその理由が知りたいと思わせることができます。

問題提起する

「○○をどう思いますか?」「○○で困っていませんか?」などと先に問題提起をすることで読み手の興味を引くことができます。

その後、具体的な事例を用いて問題解決していきます。

読み終えた後のイメージを伝える

「ここを読めばこれができるようになる!」みたいなことです。読み終えたらどうなるのかを伝え読み手が結果を想像できるようにします。

ページの執筆・SEO対策にもなる編集

各見出しが出来上がれば、後は書き進めていくばかりです。

読み手が中身を読み進めるかどうかは、最初にページを見てから3秒以内に決めています

最初の3秒、何文字読めるでしょうか?もしくはパッと見た目かもしれません。

せっかく書くならじっくり読んでもらいたいものです。

そこでWEBライティングに必要な文章作成時の注意点をまとめてみました。

思いつくところから一気に書き進める

見出しや小見出しごとにかけるところから書き始めましょう。

最初から順序だてて書こうと思っても、うまく言葉が出なくて進まない時があります。

そんな時はその見出しは飛ばして、次の見出しを書き始めましょう。

書くときは細かいことを気にせず、まず一気に書き進める方が進みます。

その後に、編集・修正作業をしていけば問題ないです。

結論から書く

読み手はキーワード検索してページを見つけてくることがほとんどです。

となると、そのキーワードに対する事柄がしっかりと書かれているということを最初に伝えないといけません。

結論から書くことで後でその説明などとなりますので、内容がブレずに書き進めることができます。

読み手にとっても結論ありきでその記事を読めます。

結論からの説明の流れで記述することは書き手、読み手共にストレスを減らすことになります。

一文は60文字以内にする

一文は短い方が文章が複雑にならいので良いです。

長い文が続く文章は読みにくいです。

そこで、何文字くらいまでが良いのかということになります。

40文字と伝えている書籍もあれば、80文字と教えているホームページなどもあります。

ここでは、あえて60文字といいます。

というもの、パソコンでこの文章を見た場合、横一列におおよそ60文字が限界で、折り返してしまいます。

スマホで見た場合は横一列がおおよそ20文字で60文字だと3列にまります。

これ以内に収めるように持っていけば、おおよそ読みやすと思います。

言い切り文章にし、説得力を持たせる

キーワード検索してきた読み手が期待しているのは結果や解決方法です。

「A商品かB商品かどちらが良いのだろう?」

と検索した際に

「Aも良いし、Bでも良いよ」では迷うばかりです。

「AよりBが良い。その理由は・・・」

とする方が読む気になるでしょう。

中学生でも読める言葉にする

「中学生でも読める言葉で」というのは実際に中学生が読むのことを想定するのではないですが、そのレベルで書くということです。

できるだけ平易な言葉を使い、シンプルでわかりやすい文章を心がけます。

難しい言葉や使いなれない言葉、専門用語はできるだけ使わないようにします。

改行と段落を使い分ける

WEBライティングでは一文ごとに改行します。

こうすることで画面上で読みやすくなります。

また、段落の間に適度な改行を入れ、空白行を作ることで文章を読みやすくします。

「ここから内容が変わります」という印と、見た目にも空白行を入れることでスッキリとします。

読点(、)ごとに改行されている文章をたまに見かけます。

パソコン上で見る分には良いのですが、スマホで見ると途中で文章が途切れているように見えてしまいます。

無駄な接続詞は使わない

「しかし」や「もしくは」「それとも」「だから」という接続詞は文章と文章を繋げるのに役立ちます。

ただし、やたらと接続詞が多くなるとかえって文章のつながりやリズムが悪くなり読みにくくなりますので注意してください。

指示語はなるべく使わない

「これ」「それ」「あの」「そんな」など、俗に言う指示語(こそあど言葉)はできるだけ使わないようにします。

どれが”これ”なのかを読み手に探させることになり、紛らわしい文章になります。

指示語はしっかりと単語や文章に置き換えるようにしましょう。

単語や文章に置き換えることにより、キーワードの出現回数も増え、SEO対策にもつながります。

箇条書きや表で要点を伝える

読みやすくわかりやすいを突き詰めると文章だけでなく、箇条書きや表を使った方が良い場合もあります。

箇条書きや表を使うことで、要点がつかみやすくなります。

キーワードを意識した文言

SEO対策ではページ内のキーワード出現率も問われます。

ページ全体のキーワード出現率は1~7%がSEO効果が高いといわれますが、正確に南パーセントかを気にする必要はありません。

あまりに気にすると文章がおかしくなってしまい、本末転倒なことになります。

指示語の代わりにキーワードを入れるなど、読み手に間違えない内容を伝えるためにキーワードを意志して使うようにすれば十分です。

WEBページとしての最終校正

執筆・編集が終わったら、最後にもう一度全体を見直してみましょう。

最終校正の部分では、全体に統一感を持たせたり、文章だけでなく文字装飾をうまく利用したり、画像を入れることで理解してもらいやすくする工夫をします。

語尾を統一しスッキリとさせる

語尾とは文章の最後の部分「です・ます」や「だ・である」といった言葉になります。

語尾で文章の流れや文章全体の硬さというか人格みたいなものが出来上がります。

この語尾が統一されていないと、読んでいて不自然に感じます。

 

ただし、文末の表現は変えていった方が読みやすいものになります。

例えば、

「このシャンプーは泡切れが良くお気に入りです。

このリンスも香りがよくお気に入りです。」

より、

「このシャンプーは泡切れが良くお気に入りです。

このリンスも香りがよく私好みです。」

と変化を付けた方が単調にならず、かんじょいうが入っているように聞こえます。

文章のトーンを統一する

同じページの中で文章によって口語調であったり、です、ます調であったりすると違和感を感じ内容が入ってきません。

人と話する際も、敬語を使ったり、ため口だったりを繰り返されると「この人、何?」となります。

文章の表記も統一しておく必要があります。

「出来る」と「できる」などバラバラに使うのではなく、漢字にするかひらがなにするか、どちらかに統一します。

「」、【】、『』などの記号表記も自分なりのルールを決めておいて、しっかりと使い分けをします。

英語表記の大文字小文字や数字の123、123などの全角、半角の表記も統一しておくことで見やすくなります。

文字装飾を付けてメリハリのある文章にする

文字装飾には太字、文字色、マーカーなどいろいろとあります。

これらを組み合わせることで、協調したい事柄が分かりやすなったり、見た目にもリウム感が出てきて見やすくなります。

文字装飾でも自分なりのルールを決めて、重要事項は赤マーカー、抑えるべきポイントは黒太字などと決めておくようにします。

やたらと色の種類が多かったり、すべての文章に文字装飾されているようなものはゴチャゴチャして醜くなるので、適度な範囲に抑えます。

文字色は赤と緑の2色、マーカーは赤と黄の2色くらいにさえておくことをお勧めします。

青色の文字はリンク文字と間違いやすいので注意してください。

画像や動画を適宜入れて見やすくする

最後に主要なところに画像や表、動画などを入れます。

文章ばかりより、画像を入れることで理解してもらいやすくなります。

また、文字ばかりでは堅いイメージになりますので、要所要所に画像を入れて目を休める効果もあります。

入れる場所に困ったときは、イメージ写真を見出しの下に入れるのも効果的です。

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